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DYDXトークン ブリッジとステーキングの方法 (Keplr編)

はじめに

dYdXチェーンは、完全な分散型の実現と高速なトレード体験の両立を目指して設立されました。元々はハイブリッド型の取引所だったdYdXは、取引板(オーダーブック)の運営を一企業が行っていましたが、dYdXチェーンの導入により、世界中に分散化されたバリデーターが取引板の管理を共同で行うようになりました。しばしば両立が難しいと言われる分散化とスケーラビリティですが、dYdXチェーンは1秒あたり2,000取引をサポートすることで、大手の中央集権的な取引所(CEX)に引けを取らないトレード体験を提供できます。

dYdXチェーンのステーキングは、ネットワークのセキュリティを高める上で重要です。ステーキングをする人を意味する「ステーカー(もしくはデリゲーター)」は、DYDXトークンをバリデーターに預けることでネットワークのセキュリティに貢献します。バリデーターはブロックの提案・承認を担当し、dYdXトレード手数料を原資に報酬を受け取り、ステーカーに分配します。

Tanéは、Web3インキュベーターとしてSoftbankやDeNA、GREE、MIXIにサポートされていて、2023年7月に開始したdYdXのテストネットからバリデーターとして参画し、dYdXローンチ時、Genesisのバリデーターに選ばれました

本稿では、コスモスのウォレット企業Keplrを使ったステーキングの方法を解説します。ステーキングを開始するためには、既存のDYDXトークン(イーサリアム基盤)をdYdXチェーンにブリッジ(移行)する必要があります。ブリッジした後、最大60のバリデーターの中からステーキング先を選ぶことになります。Keplrのダッシュボードを使ってブリッジとステーキングを実施することが可能です。

ステーキング先のバリデーター選びとして注視するべき点をdYdX Foundationがブログにまとめました。Tanéは、安定したバリデーター運営はもちろん、バリデーターの地理的分散の観点から日本でのサーバー運用を行い、日本のユーザーに対して継続的な情報発信、ガバナンス方針・参加状況のシェアについて、責任を持って行っていきます。

DYDX ブリッジとステーキングの方法

以下では、dYdXの新規ユーザーを対象に、Keplrを使ってdYdXチェーン上でバリデーターにDYDXトークンをステーキングするための方法を解説します。

DYDXトークンのブリッジ

Keplrを使ったことがないユーザー

dYdXコミュニティのメンバーは、Keplrを使ってステーキングをすることが可能です。Keplrを持っていないユーザーは、まずKeplrをインストールしましょう。

Keplrをすでにお持ちのユーザー

お使いのMetamaskにDYDXトークンが入っていることを確認し、KeplrのdYdXのページに移動します。「Migrate Now(トークン移行)」のボタンがありますので、押してください。

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その後「Connect Metamask to Keplr Dashboard(KeplrのダッシュボードにMetamaskを接続する)」のボタンを押します。

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イーサリアム(Metamask)上のDYDXトークンがラップされてwethDYDXになり、その後コスモスのdYdXチェーンのDYDXトークンに変換される流れが説明されます。

接続したMetamaskのウォレットの情報と、ブリッジ先のKeplrのウォレットの情報を確認後、「Approve Allowance(トークン使用額上限を承認)」ボタンを押しましょう。

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移行するDYDXトークンの額を決め、Keplrが移行する処理をするための承認のトランザクションを実行します。

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Approveのトランザクションが成功したら、先ほどの画面に戻り、「Let's Migrate!(移行しよう!)」ボタンを押します。この後、今度は再びETHでガス代を払ってトランザクションが成功したら移行完了です!

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最初のKeplrのdYdXのページに戻ると、Migration Initiated(トークン移行開始)の欄にDYDXトークンの額が書かれていることが確認できます。ステータスは「In progress」になっています。Keplrによると、dYdXチェーンに移行するには数時間かかる可能性があるということです。

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DYDXトークンのステーキング

DYDXトークンのdYdXチェーンへの移行が完了したら、ステーキングの準備が整ったことになります。先ほどのKeplrのdYdXチェーンに再び訪問し、スクロールダウンしてバリデーターの一覧を確認してください。現時点ではdYdXチェーンのアクティブバリデーター数は最大で60です。

次にDYDXトークンをステーキングするバリデーターを決めます。以下の説明ではTanéのバリデーターに対してステークするやり方を紹介いたします。

  1. バリデーターのリストから「Tané」を検索してアクセス
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  3. こちらのリンクから直接バリデーターのページにアクセス

「Stake(ステーク)」ボタンを押します。

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ステーキングしたい金額を決めて「Stake(ステーク)」を押しましょう。

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ステーキング額を確認したら「Approve(承認)」をクリックします。dYdXチェーンでガス代を払います。トランザクションが完了したら、DYDXトークンをステークするための全てのステップを完了したことになります。おめでとうございます🎉

あなたがステークしたバリデーターは、Keplrダッシュボードのページのトップに表示されます。ステーキング額の合計と取り出し可能な報酬額、またデリゲーションの管理の選択肢などを確認できます。

さいごに

上記では、Keplrを使ったDYDXトークンのブリッジとそのトークンのバリデーターへのステーキングについて解説しました。このほか、dYdX Operations SubDAOも独自でブリッジのUIを発表しています。

ブリッジのためのUIのコードはオープンソースになっているため、原理的には誰でもブリッジを実装することが可能です。実際、一部のバリデーターは自前でブリッジを構築しています。詐欺的なブリッジのリンクは使わないように気をつけてください。実績と信頼のあるブリッジ先を使いましょう。

免責事項

この投稿は一般的な情報提供のみを目的としています。また、投資判断の是非を評価するために利用されるべきものではありません。また、会計、法律、税務に関するアドバイスや投資推奨に依拠すべきではありません。